「敵を憎むな。判断に影響する」このパンデミックの中で大事な格言。

昨年の今頃書いた記事。今こそ、もう一度読んでほしい。
「敵を憎むな。判断に影響する」
「Never hate your enemies. It affects your judgement」
byマイケル・コルレオーネ
これは「ゴッドファーザー PARTⅢ」でアルパチーノ演じるマフィアのドン=マイケル・コルレオーネのセリフ。1作目のドン・ビトー・コルレオーネのあのセリフと並び、有名。実際、これは大正解で、「憎む」ということが、物凄く判断に影響する。
最近も実感した。政府の悪党どもを批判する多くの人でも、多くがフェイクニュースを鵜呑みにして、自分で情報を取ろうとせず、マスコミに誘導されている。
理由はまさにマイケルの言葉「敵を憎むな。判断に影響する」である。「アイツらは悪徳政治家だ」「国民を踏みつけにしている」と感じて怒っている人たち。そのことで情報を正確に判断することができなくなり、間違った方向に進んでいる。現状を把握できず、背後の勢力に誘導されている。まさにマイケルの格言の正反対を実践したのだ。
「憎む」という感情は判断を鈍らせ、誘導されやすくなる。だから戦争でよく利用される。日本では「米英鬼畜」と国民に教えた。沖縄戦では「米軍に捕まると男は戦車で轢き殺される。女性はレイプして殺される」と伝えた。「アメリカ人は酷い奴だ」と憎しみを掻き立てたのだ。同じようにアメリカは「リメンバー・パールハーバー!日本人は不意打ちを喰らわす卑怯な奴だ。多くの仲間が真珠湾で殺された。日本人を許してはいけない」こちらも憎悪を煽っている。
ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争。全部、同じ。敵がいかに残虐で非人道的か? 「奴らのために多くが殺された!」憎しみを掻き立て戦争を推進した。アメリカの十八番。それと同じ構図が現在の567禍で進行している。
ウイルスに対する恐怖が冷静さを奪い、論理的思考を止める。無意味な感染対策を続ける政府や東京都。それに対する怒りや不満がさらに冷静さを奪い、日頃は鋭い意見を言う人たちも的外れな批判を続けている。僕が必ずツイートを読ませてもらう文化人や芸能人も、状況把握ができていない。論理的に考えれば彼らの意見は間違っていることがすぐに分かる。
ウイルスの恐怖と不安が冷静さを奪い。以前からの政治家たちへの怒りを彼らにぶつけることで解消しようとしているだけだ。僕のFB友達にもその手は何人もいる。記事に挙げた政治家たちに対して「許せない!」「嫌いだ!」「最低の奴だ!」と嫌悪感をぶつけるコメントしてくる。そこにどういう意味があるのか?
どうしても怒りを表面したければ自身のFBでそれを書けばいい。中には「この男の言葉を国民は信用してはいけない!」とか注意事項まで書く人がいる。憎しみで現実が見えていない。考えるべきは悪党を憎むことではなく、彼らがなぜそんな発言をしたか?その理由を考えることだ。背景を想像もせずに怒りをぶつけ否定することに無意味だ。
好き。嫌い。許せない。は関係ない。その種の感情は状況判断を阻害し、狂わせてしまう。それに1人がそんなコメントをすると「私もそう思う!」「許してはいけない!」と暴動心理のような意見が続く。感情を抑え現状を冷静に分析できていない。感情的になり思考停止状態。その種のコメント。今後は即、削除する。感情的に取り乱しても何も変わらない。むしろ悪化し、進路を間違うだけだ。マイケルは正しい。「敵を憎むな。判断に影響する」大切な言葉だ。

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