トラブル連発のプロデュサー。会社崩壊の危機。実は社長が...?

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トラブル連発のプロデュサー。会社崩壊の危機。実は社長が...?

先に双極性障害の症状について書いた。言ったことを言わない。言わないことを言ったと言い張る。嘘をついている様子はない。耄碌する年齢でもない。「言ったと思うんだけどなあ〜」ではなく「私は何度も言いました!」と断言。あるいは「そんなこと一度も言ったことはない」とこれも断言。それが製作会社の社長なので大変だった。トラブル続出。

でも、いつもは常識の範囲内におり、叫んだり、暴れたりはしない。だから彼が患者であることは気づかない。それどころか、指示されてないことを

「お前に命じたのになぜ作業をしていない!」

と何度も怒られた社員がキレて

「そんな指示。一度も聞いてねえよ!」

と激怒。社員の方が「あの人、最近変ね」と病気ではないか?と言われたりした。が、病気なのは社長の方だった。あとで考えると双極性障害の症状は出揃っていた。

「経験も知識もなく、出来もしないことをできると思い込む」「いつも自信に満ちている」「全員で決めたことを覆し、新しい判断だと言って進める」「平気で約束を破る」「冷淡」「社員を踏みつけても平気」「訊いたことに答えず、関係のない話を延々と続ける」「質問に答えろ!と詰め寄ると、答えているだろ!お前こそ同じことを何度も聞くな!と激怒する」


これらは全て双極性障害の症状。だが、それを会社の社長にやられるとたまらない。会議で決めたこと。社長が決めたことを社員が作業しているのに、途中で「そんなことは言っていない」「新しい判断で中止にした」と言い出す。労力も、時間も、費用も全て無駄! だが、社長は平然。反省もしない。社長の暴走で皆の努力が次々に無駄に。次第に辞めていく社員。2年で社員全員が入れ替わる。

そんな会社と仕事をしたことがある。最初は自信に満ちた社長で「森羅万象、何でも来い!」という感じなので信頼。が、次第に経験も知識もないことが分かり。言った言わないになる。関係者は社長に忖度。こちらがトラブルを起こしたことにされる。何の連絡もなく社長はプロジェクトを違う方向に進める。抗議しても聞かない。殴り倒してやろうか!と何度も思った。が、病気が原因。

「宇宙人が攻めてくる」「俺は神だ」

と言ってくれればすぐに分かるのだが、常識もあり、奇異な発言はしない。皆、「嫌な奴」「身勝手な男」とは思っているが、病気だとは分からない。約束したギャラの額を勝手に下げてしまい。文句を言っても「私が決めた額です」と言い張る。そもそも額は双方の合意で決めるもの。話にならない。立て替えた数百万の経費も払わない。

どーしようもない悪徳社長かと思っていたが、精神病だったのだ。だが、誰もそれに気づいていない。「嫌な奴だ。2度と仕事しない」というばかり。精神科の医者に話すと「典型的な双極性障害ですね」と言われた。患者はそんな風に暴走して、巨額な機材を買い込んだり、無謀なプロジェクトを計画。破産したりするという。

本人は病気とはいえ仕方ない結末だが、社員や家族はやり切れない。いくら言っても「私は病気じゃない!」と言いはるばかり。周りは原因に気づかない。多くは事情も知らないのに「どっちもどっちだね〜」と嘲笑するばかり...。誰も報われることなく、皆が振り回されて騒動は終わる。精神科医の友人はいう。

「この病は社長でも、学者でも、総理大臣でも発症する。特別なものじゃないんですよ...」


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