官僚があの人のために違法行為までする理由(上)=望月記者の本で答えを見つけた。

官僚があの人のために違法行為までする理由(上)=望月記者の本で答えを見つけた。
前半戦は総理の生い立ちや過去を分析、
その後は彼の暴言や非常識な発言等を紹介。いかにいい加減な人であるか?を解説。読んでいると「許せない」「バカじゃないか」「何だこの人は!」と言う著者の憤りを強く感じる。言葉でそう書いてあるわけではないが、行間から思いが溢れる。
前半はそんな形で進んで行くが、やはり総理の背景が見えない。望月さんの本の前半を総括すると、あの方は非常に子供っぽく、良識ある大人に育っておらず、わがままで、プライド高く、問題が多いと言うことになる。それはあるだろう。しかし、それだけでは説明のつかないことがある。
百戦錬磨で頭のいい官僚たちなら、
簡単に抑え込むことができるはずだからだ。あの鳩山由紀夫首相でさえ、ハシゴを外されている。小沢一郎を総理にさせないようにしたのも官僚たちだろう。なぜ、あの人を止めることができないか? 全官僚が戦争屋の手下なら分かるがそんなことはないはずだ。
読み進むと面白い指摘があった。
後半戦。第3章「民主義と安倍政権」 思想家・内田樹氏に訊く!「安部晋三はなぜ、嘘をつくのか?」のパートだ。ここが非常に確信をついていて、あーなるほど、それなら分かる。きっとその通りだと思えた。まず内田氏の分析から。
「ちょっと頭を下げレバ済むことになのに、誤ったことを認めることがお頑なに拒否する。性格的に自分の非を認めることがよほど嫌なんでしょうね。だから、明らかに間違ったことを言った場合でも『そんなことは言っていない』『それは皆さんの解釈が間違っている』と強弁する。
『立法府の長です』なんて言う言い間違いは、国会で平身低頭して謝らないと許されない言い違えです。『もしかしたらいい間違えていたかもしれない。「失礼、済みません」と釈明はしたものの、その後も『立法府の長』と言う発言を繰り返しています。しかも、こともあろうか勝手に議事録を改ざんした」
本当にその通りだ。
小学生の時にそんな同級生がいた。間違いを絶対に認めず、延々と言い張る。クラスメートや先生が言っても間違いを認めない。大人になってからはなかなか出会えないタイプだ。そんな総理を内田氏はこう語る。
「どうして彼のような人物が政治家になれ、政党の中で累進を遂げ、ついに独裁的な権限を振るうに居たたったのか?それを可能にした日本の統治機構と有権者の意識に関心がある」
「彼を『余人を以って代え難い』当事者だと見なしている多くの日本人がいるわけですけれども、そのような判断が一体どう言う理路を辿って成立するのか、その方に僕は興味ある」
まさにその通りだ。そこが知りたかった。続きはまた次回に!

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