「朝日のあたる家ー上映します!」という映画館。ところが...(下)

その町で、京大の小出先生の講演会が決まり
1000人ほどが集まるという
先の婦人団体はそこでチラシを配れば、映画館にもお客さんが来てくれる
私たちも応援します!
と連絡をくれた。これは大きなチャンスだ。
と、映画館に連絡したが
館主は公開日を決めようとしない。
小出先生の講演会で宣伝はできなかった。
結局、3ヶ月が経ち。
そのあとも、町の方から「ぜひ**でも上映を」との声が
数多く来ていたので、その劇場に連絡。
「もう、そろそろ公開日を決めてほしい」と頼んだ。ら、
「上映は止めます」
何だそれは!
やる気がないなら、団体のイベント上映を止めてくれなんて言って来るなよ?
そこまでさせるなら、上映するのが筋。
イベントを止め、自分の映画館でも上映しない。3ヶ月も待たせて断る。
小出先生の講演会で宣伝するという大きなチャンスも失い、
もう邪魔しているのと同じ。
これなら最初から上映拒否してくれる方マシ。
先の婦人団体も愛想を着かしていた。
自分たちがイベント上映を中止したのも、映画館で上映できると聞いたから
「それなら早く断ってくれれば、別の映画館を監督にも紹介できたのに...」
そういっていた。

映画館に詳しい友人に訊くとこういう。
「たぶん、その劇場は東京でヒットするかどうか?
見極めてから決めようとしたんだろう。
ただ、早く手を上げないと他の劇場に取られる。
といって、東京公開の結果を見ないと心配。
ヒットしない映画を上映したくない。
だから、そんな汚い手法を使ったのさ。
結果、東京公開前に決断せねばならなくなり
断って来たのだけど、要は
この映画を多くの人に見てもらいたい!
そんな思いはなかったのさ。HPにはそう書いてあるけど
儲かるかどうか?が心配だったということさ!」
本当の理由は分からない
が、そのために、その町は未だ上映館が決まっていない。
残念で仕方ない。

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