親子に伝える何よりも大切なこと(下)子供たちの成長を見守る

2012年 春
そんな時代に、何を伝えるべきか?
どんな映画を作るべきなのか?
ただ、そんな時代だから明確になって来たことがある。
これまで親たちは、子供をいい大学に行かせ、大きな企業に就職させ
安定した生活を送ることこそ、幸せだと考えた。
でも、これからは違うだろう。
脱原発デモを取材したとき、福島から参加した主婦
こう言っていた。

”東京に来て驚きました。子供たちが公園で遊び。
皆、普通に犬を散歩させている。
私の町では、もうできないんです。
ついこの間まで、当たり前にやっていたことができない。
放射能に汚染されて、子供たちを外で遊ばせることもできません・・”

重い言葉。そして思った。
幸せというのは、
一流大学に入るより、大手企業に就職するより、
金持ちになるより、有名になることより
子供たちが公園で遊び、食べたいものを食べ、
健康で、病気にかからず、親より長生きすること。
何よりも大切なのは、子供たちが元気でいること。
そんな子供たちの成長、親が見守れること。
それが幸せというものではないか?
それが・・・ハッキリして来たような気がする。
(つづく)

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