原発映画を作る(2)子供たちが危ない

2012年 春
昨年、秋頃から、隠されていた原発事故の真実が
報道されるようになって来たが、未だに多くが伝えられていないことがある。
放射能の影響だ。
広島でもそうだったが、その後、多くの人が放射能による原爆病で命を失い
或いは、今も苦しんでいる。
チェルノブイリでは多くの人が放射能によって病気になり、死んで行った。
癌や白血病等にかかりやすくなる。
特に顕著なのが子供。
大人の4倍の影響を受ける。

それも事故後すぐにではない、4−5年経ってから
多くの子供たちが病気になった。そして死んで行った。
そして、奇形児の出産率が極めて高くなる。
それが日本で起きないと誰が言えようか?
なのに、チェルノブイリで避難した地区と同じ放射線量がある福島県の町
今も子供たちが住んでいる。
汚染された地区の野菜を
”食べて応援!”
と政府はキャンペーン。
日本中の子供たちは、汚染された食材を食べている。
東北だけではない、東京でも放射線量の高いホットスポットがいくつも存在。

なのに、ある学者などは”ニコニコと笑っていれば、放射能は来ない”とか
”少量の放射能は健康にいい!”
なんていうが、そんなバカなことはない。
チェルノブイリ原発事故のあと。ロシアの子供たちが元気になったという話は聞かない。
日本でも確実に放射能による被害者が増えて行くだろう。
何とかせねば・・と思えた。
でも、僕に何ができる?
山本太郎さんのようにデモの先頭に立つこともできない
小出裕章さんのように原子力の問題を伝えることもできない。
上杉隆さんのように、真実を報道することもできない。
僕には何もできない。
が、このまま、おとなしくしていていいのか?
前作で抱えた借金を返済するために、働くだけでいいのか?
しかし、何も・・・できない・・。
そう考えていて、思いついた。
映画なら作れる・・
いや、映画なら作ることができると気づいた。
(つづく)

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